普大寺

岡地区八上神社裏山の中核にある普大寺の墓地に、この付近ではあまり見かけない大きな板碑が立てられています。この板碑は砂岩で、高さ約1.8メートル。応永3年(1396)の記念名があります。これらの板碑は追善供養などのために、寺院、境内、墓地、街道の四辻などに建てられました。

上富田町有形文化財として指定されています13世紀から14世紀頃の作品で、地方仏師の作であると考えられます。やや迫力に欠けますが、こじんまりとした鎌倉様式の仏像です。

普大寺墓地板碑は、硬砂岩製の大形板碑で町指定文化財。
総高243.5センチ(地上の高さ約186センチ)、幅32センチ、厚さ上部約15センチ、下部約13センチ、身部は板状であるが根元はかまぼこ型の断面となっている。頂部は三角形で鋭く舟形光背型。身部上部に二条線を巡らし、ついで幅広い額部をつくり出している。上半中央に一字金輪の種子「ボロン」を刻み、つづいて「奉誦妙典一千部及三十三年逆修」、その右に「為母儀匡貞自五日」、左に「善根法界普利」、右下から中央下2行に「応永丙子」「十一月五日」と彫出し、また、「橘忠實」と左下に刻んでいる。

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