水垢離場

水垢離場(みずごりば)

水垢離場の歴史

松が根の 岩田の岸の夕涼み 君があれなと おもほゆるかな 西行

石碑より

石碑横の説明文には、
「この歌碑は、2018年に西行法師生誕900年を記念して建立されました。意味は、「岩田川の川岸に夕涼みしながら今君がいればよいがとしみじみ思われるよ」ということですが、詩書に『夏、熊野へまゐりけるに岩田と申所に涼みて、下向しける人につけて、京へ西住上人のもとへつかはしける』と書かれています。
西住上人とは西行より年上で、ともに在俗であった頃からの付き合いでした。よく一緒に修業の旅にも出た間柄でしたが、早く世を去り西行が自ら骨を高野山に運んだことから友達以上の付き合いであったのではないかといわれています。『十訓抄』巻下八の四『西行の娘の死』の中に西住法師が登場します。
西行がいつ頃この地を訪れたかは、意外とわかっていません。少なくとも、春と夏に二回訪れていたことはまちがいありません。上富田文化の会」と書かれています。

現在の富田川は、かつては滝尻より下流を石田川(いわたがわ)と呼ばれていました。聖地である熊野から流れ出る石田川は聖なる川と考えられており神仏に祈願するため、この川のを浴びて体のけがれを去り清浄にすることは、熊野の山に入るためには大切であると考えられていました。今では度重なる洪水で川底が上がり広い河原になっているが昔は川幅も狭く御幸の盛んな頃には、一ノ瀬二ノ瀬、三ノ瀬があり川で垢離が行われた女院が川を渡る時には、二反の白布を結んだ結び目につかまり大勢の共の公卿たちが布の左右を支え渡河したと言われています。

富田川

富田川です。

水垢離場の場所

水垢離場は、稲葉根王子の近くにあります。
トイレは稲葉根王子の境内の中にあります。 
駐車に関しては、上富田町役場に問い合わせてください。
稲葉根王子の前に、駐車できるスペースはありますが、
普段は、くさりがかかっていて車を止めることはできません。

稲葉根王子のバス時刻表

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