稲葉根王子

稲葉根王子とは

稲葉根王子の入り口です。

稲葉根王子の入り口です。 赤い橋が目印です。

稲葉根王子は、2016年に八神王子と共に世界遺産に登録されました。
九十九王子の中でも格式の高い五体王子の一つでもあり、ここに行けば罪が全て赦されるという言い伝えが残っています。
そのため、昔から、日本各地から位の高い方々が何度も訪れたそうです。
例では、後鳥羽上皇が30回以上、後白河上皇が20回以上程訪れたといわれています。

稲葉根王子の歴史

この付近には、稲成神社が祀られていて、元々は田の神を祀る祠でしたが、熊野詣が盛んになるにつれ、熊野の本社から、五所王子を勘請し、王子社の形態が整ったと思われています。京都の聖護院をはじめ、熊野曼荼羅の下方の部分には稲葉根王子は稲成神と見られる稲負翁の姿で描かれています。この付近は、豊かな実りがあった様子が残されています。
また、この王子は、稲持王子とも呼ばれ、里神楽が奉納されていた記録もあります。江戸時代には、村の産生神(土地の守護神)と呼ばれ、地域の崇拝を受けていましたが、大正4年に今の岩田神社に合祀されました。今の岩田神社の本殿は、その時に移されたもので、稲葉根王子の社殿であります。その後、昭和31年に現在の場所に戻され稲葉根王子宮として現在に至っています。
また、境内には、 かつて大きな楠があり、ここから熊野三山を詣でてまたここに戻ってくるまで7日間かかったので、「7日詣りの楠」と呼ばれていました。

稲葉根王子の本殿です。

稲葉根王子の本殿です。 きれいな朱色です。

稲葉根王子の場所

朝来駅からだと歩きで約50分程度、
バスだと栗栖川方面行きのものに乗って約15分、「稲葉根王子」で降ります。
降りたらそこにバリューハウスというお店があるので、それと逆の方向に進みます。右を見ながら、稲葉根王子跡と書かれた石の看板があるので、そこを曲がってください。赤い橋が目印です。

 

道路から見た稲葉根王子です。

道路から見た稲葉根王子です。 赤い橋が目印です。

トイレは境内にあります。
駐車に関しては、上富田町役場に問い合わせてください。
稲葉根王子の前に駐車できるスペースはありますが、
普段はくさりがかかっていて、車を止めることはできません。

稲葉根王子のバス時刻表

関連ページ

水垢離場
稲葉根王子の前には、和歌山県観光連盟に1999年に「和歌山の朝日・夕陽100選」に指定された「水垢離場(みずごりば)」があります。(朝日の方で指定されました。) 

水垢離場です。

水垢離場です。 昔はここで、水を浴びていました。

タイトルとURLをコピーしました