富田川の潜水橋

潜水橋とは

 潜水橋は洪水などが起こったときに、橋が流されたり、壊されたりしないように欄干をなくした橋のことをいいます。また、 川が増水したときに、橋が水面に隠れることから別名沈下橋ともいわれている。そして潜水橋は県下では富田川の他に古座川にも残っているそうです。

富田川と潜水橋

 富田川は、明治22年には大雨による大洪水で500人以上が亡くなるという大洪水が起きています。それ以外にも、富田川は水量も多く、暴れ川といわれていました。橋を架けてもすぐ流され、地元の悩みの種でした。そこで考え出されたのが、欄干も手すりもないこの橋です。大水になると川に水没してしまいますが、手すりがないため、川上から流れてきた木が引っかかることも少なく、橋が壊れることなくなりました。この潜水橋は川の流れを受け流すために作られており、また修理しやすいため橋などが壊されたりすることがなくなったそうです。橋の幅は、人二人がやっとすれ違うことができる程ですが、地元住民の大切な足となっています。

山王橋
上富田町生馬の山王地区と対岸を繋ぐ山王橋
畑山橋
市ノ瀬の畑山地区と岩田を繋ぐ畑山橋
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